乳がん・子宮がんを経験した女性が語る「治療・暮らし・お金や保険のホンネ

2022.09.21

乳がん・子宮がんを経験した女性が語る「治療・暮らし・お金や保険のホンネ

乳がん・子宮がんは女性に多い病気です。しかし、どのような心持ちで治療に向き合えばいいのか、いくら位のお金が必要なのか、支える側はどのようなことに気をつければいいのかなど、リアルな情報を知りたいという方も多くいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、MICIN少額短期保険が開催した、乳がん・子宮がんを経験された女性限定のオンラインイベント、『がんを経験した女性が語る「治療・暮らし・お金のホンネ」』の様子を特別にご紹介。この記事では、実際に乳がんや子宮がんになられたご自身の経験や情報を、YouTubeやSNSなどで発信されている4名のゲストの貴重なお話を再編集してお届けします。

【ゲスト紹介】

ヒダノマナミさん

・ヒダノマナミさん(29歳のときに、子宮体がん発覚。術後5年が経過)Instagramはこちら

EMIさん

・EMIさん(34歳 のときに、乳がん発覚。現在休職中)Instagramはこちら

井出久日子さん

・井出久日子さん(38歳のときに、乳がん発覚。セカンドオピニオンを選択)Instagramはこちら

あやのさん

・あやのさん(31歳のときに、乳がん発覚。その後妊娠・出産を経験)Instagramはこちら

1.がんとわかったときのこと

ファシリテーター:まずはがん発覚時のお話をしていただけますか。

ヒダノマナミさん

ヒダノマナミさん(以下マナミ):29歳の時に子宮体がんと宣告を受けました。術後5年経ちますが、今は元気に暮らしています。

EMIさん

EMIさん(以下EMI):去年、34歳のときにお風呂場でしこりを自分で見つけ、トリプルネガティブ乳がんのステージⅡBの治療を受けました。具体的には、抗がん剤治療を経て、右胸の全摘手術を受け、その後は放射線治療を行い、今は抗がん剤を服用しています。私は元々、医療業界で営業の仕事をしていたので、がんに対する知識は少なからずありましたが、実際に自分ががんになってみると涙を流すことも多かったです。

井出久日子さん

井出久日子さん(以下久日子):がん検診を毎年受診していましたが、7年前、38歳のときに乳がんと診断されました。その後、リンパ・脊髄・頭蓋骨に転移し、ステージⅣと宣告され、6年半に渡り抗がん剤治療を受けました。結果的に全てのがんが消え、今はホルモン剤治療のみを受けています。がんになって凹んだ時期もありましたが、どうやって前向きに生きて行こうと考えられるようになったのか、ということをお伝えしていきたいと思います。

あやのさん

あやのさん(以下あやの):3年前、31歳のときに乳がんが発覚しました。翌年には右胸全摘の手術を受け、ステージ0になったため経過観察しているところです。その後、娘を授かって、今は一歳児のママになりました。

2.家族や友人・パートナーとの関係、妊娠・子育てについて

ファシリテーター:みなさんの治療や治療へのモチベーションになったこと、周囲との関係などについて伺う中で勉強させていただきたいので、ぜひ教えてください。

ヒダノマナミさん

マナミ:発覚前から体調がすぐれなかったので、告知を受けたときは「やっぱりなあ」と思った反面、がんとは予想していなかったので「まさか私が」という気持ちでした。「死んでしまうのかな、でも死なないだろう」とさまざまな感情がごちゃまぜの状態でした。手術に向けて抗がん剤の治療前に不安になったときは、周りの方のサポートが救いになりましたが、同じ立場の人でしかわからない感情もあるので、孤独に感じたこともありました。治療中はSNSでがんを経験された方とやり取りをしたり、オフ会を開いて実際にお会いしたりして、がん治療の大変さや苦しさ、寂しさなどの感情を共有したり、治療やウィッグなどの情報を教えてもらったりしました。

EMIさん

EMI:乳がんの治療で何が大変なのかなと思ったときに、女性としての見た目の変化が大きいなと思いました。抗がん剤治療を受けると髪が抜け落ちてしまったり、手術をしたら胸がなくなってしまったり、放射線治療をしたら皮膚が赤くなったりむけたりします。見た目の変化が大きすぎて、メンタルが落ち込んでしまうことが多かったです。泣きながらInstagramにコメントを投稿したこともあったのですが、「乳友(ちちとも」のがんサバイバーの方からコメントをたくさんもらい、心の支えになりました。乳房再建をするかどうかを自分で決めなければならなかったときにもInstagramでサバイバーの皆さんに質問したら、真摯に答えてくださいました。Instagramには、全摘で再建なしの方や自家再建の方やインプラント再建の方、部分切除の方などがそれぞれの想いをもって結論を出すに至ったのかをコメントで寄せてくれて、自分に近い方の話を聞いて結論を出すことができました。

ファシリテーター:久日子さんはセカンドオピニオンを受けられたのですよね。

井出久日子さん

久日子:最初の主治医から「ステージⅣなのでオペできない」と言われて、抗がん剤治療を1年強受けました。薬が効いて手術ができる状態になったものの、主治医の手術方針が二転三転したため、「この主治医にメスを入れてほしくない」と思うようになり、セカンドオピニオンを受けることにしました。今の主治医は話がブレることがないので、私は「この人に体を預けた結果、死んでしまったとしても自分が決めたことだから後悔しない」と思えました。セカンドピニオンは、今の主治医と意見が合っていれば安心につながるし、逆に違う意見をもらったときには選択肢が増えたと考えられますよね。最終的に決めるのは自分です。納得した上で決めた方法こそ、自分にとっての最善の治療法だと思います。

あやのさん

あやの:当時、結婚1年目だったので、子どもを授かりたいと考えていました。ホルモン治療をして妊娠を遅らせるよりも、先に妊活を始めて、半年に1回の検診を10年間続けるという方針を取ることを家族と相談して決めました。妊娠・出産のタイミングと重なって、自分の胸の左右差が出ることに不安やストレスを感じたことも多かったです。ただ、助産師さんに「片胸しかないので、何かアドバイスありますか?」と質問したときに、聞いた話の中で一番ささったのが双子ちゃんの話でした。「双子ちゃんは一人につき片方の胸だから、両胸あるママでもそうやって育っている子もいる」と聞いて、「全然気にする事ないのかな。」と思えるようになり、気が楽になりました。

井出久日子さん

久日子:私は残念ながら離婚してしまったのですが、支える側のパートナーや家族も大変で、メンタルを崩してしまうこともあります。私は、今そばに居るパートナーによって自分の寿命も変わると思っているので、男性も乳がんや子宮がんなどの知識をもって接することが大切だと考えています。

3.がん治療にかかるお金や保険はどうしましたか?

ファシリテーター:みなさんは保険や治療にかかるお金はどうしていましたか。

ヒダノマナミさん

マナミ:私は当時会社員だったので傷病手当金や高額療養費制度、それに、偶然にも三大疾病の保険に入っていて入院保険のお金をもらえたので、そこまで経済的な不安はありませんでした。ただ、それは会社員だったからで、今何かあったら…と思うと不安ではありますね。

EMIさん

EMI:私も会社員なので、治療費などは傷病手当金や高額療養費制度で賄うことができましたし、2種類の保険に加入していて、一時金が出たのですごく助かりました。まとまったお金があったから、迷いなく休職することができたのだと思います。治療以外に使えるお金もあるので、一時金があって良かったなと思いました。MICINの保険(※)にも一時金が付いているので、すごくいいなと思いますね(※編注:乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険)。これまでにかかった費用は、先月までで80万円ほどですが、自己負担分の医療費は保険でまた戻ってくるので、抗がん剤と手術と放射線治療を合わせても100万円程度でできそうだなと感じています。

あやのさん

あやの:私の場合は結婚後、夫の勤務先の会社の保険に加入しました。そのおかげで入院したときに、差額ベッド代を気にせずに個室に入ることができました。当時31歳の若さでがんを発症したので、家族とも「個室がいいね」と話して決めました。

井出久日子さん

久日子:再発するとさらにお金がかかるので、当時自分がその立場だったら「MICIN少額短期保険」のような保険に入って安心を買いたいなという気持ちがあります。やはり保険に加入しておくことは重要だなと思います。

<MICIN(マイシン)少額短期保険は、持病をお持ちの⽅向けの「引受基準緩和型保険」を更に加⼊しやすく発展させた「新緩和型保険」で、がん患者様とご家族に寄り添います。>
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MICIN-2206-S-0124-00

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