私のがん体験談PART.5 多く人との繋がりをパワーに変えて-「YUTTY」さん-

2022.12.27

がんに直面しても、自分らしく生きる女性を応援するために、がんを経験した方の体験談や知りたい情報をお届けしているWith Mi。これまで、がんに罹患し体験談・闘病記をSNSで発信している方のインタビュー記事を掲載してきましたが、今回はその第五弾。今回は、治療や手術のつらさや苦しみも本音で綴っていらっしゃるYUTTYさんのお話をご紹介します。

―闘病記を描き始めたきっかけは？
−イラストを使って発信しようと思われたのはなぜですか？
−SNSでの発信を続けてよかったことは？
−今後の目標があれば、教えてください
編集部イチオシ投稿をご紹介！

Instagramはこちら
・がんの種類：乳がん
・投稿開始日：2017年6月27日
・フォロワー数：1,420人（2022年12月20日現在）
・投稿数：257件（2022年12月20日現在）

2016年に乳がんに罹患。手術や副作用などで感じる苦しみを本音で綴っている。

―闘病記を描き始めたきっかけは？

自分自身が乳がんを罹患していると告知されたとき、不安な気持ちを少しでも和らげたいし、治療や薬の副作用など、いろいろなことを知りたいと思ったので、SNSやブログなどで、乳がん経験者の体験談や、病気をされても今元気に生活されている方をとにかくたくさん探しました。リアルタイムで治療をされている方を見つけて、抗がん剤の副作用対策や治療のアレコレなど、当事者しかわからないことを知ることができましたし、治療を終えて元気に生活されている方を知ったことで、とても救われました。その経験から、自分の闘病記をSNSで綴ることで、誰かの役に立てるかもしれないという思いと、シンプルに記録としても残しておきたいという２つの思いで描き始めました。

−イラストを使って発信しようと思われたのはなぜですか？

昔からイラストを描くのは好きでした。人の前に出て何かを発信していくような性格ではないのですが、そんな私でもイラストなら自分の素直な気持ちをうまく表現できるのではないかと思ったことが投稿を始めたきっかけです。それから、私が乳がんに罹患したときに出会ったブロガーさんの闘病記に、とても励まされ、生きる希望をいただきました。その方もイラストで情報を発信されていたので、その影響もあって、イラストを使い始めたかもしれません。あとは、昔からさくらももこさんが好きで、さくらももこさんのイラストエッセイをよく読んでいました。もしかすると私の今の投稿内容とどこか通じる点があるのかもしれませんね。

−SNSでの発信を続けてよかったことは？

SNSを通して、多くの仲間に出会えたことです。大人になってからこんなにたくさんの友人ができることなんてなかなかないことだと思うので、投稿し続けてきて本当によかったと思っています。「何が一番うれしかったか？」と聞かれても、一番がどれかを決めきれないくらいに、一人ひとりのフォロワーさんと、それぞれ違った思い出があります。フォロワーさんからは日々、たくさんのうれしいメッセージをいただいていて、感謝しかありません。

−今後の目標があれば、教えてください

抗がん剤治療を通して髪の毛を失うことについて、お子さんに読み聞かせながらやさしく伝えられる絵本を描きました。現在、こちらは私のSNS上で公開していますが、この本をもっと多くの方に知っていただきたいですし、読んでもらいたいですね。そしていつか、書籍化することができたらいいなとも思っています。また、がんは本人もご家族も、つらい思いをしてしまいがちですので、さまざまな形で、皆さんが少しでも笑顔になれるお手伝いができればと思っています。

その活動の一環として、まずはがんサバイバーの意見をふんだんに盛り込んだケア帽子のデザインを担当させてもらいました。また、ハンドメイド作家としても活動しおり、SNSやフリマアプリを通して自分のがん経験から想いを込めて、ハンドメイドアクセサリーの販売も行っています。