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【体験談】乳がん手術・退院後から1年。今は仕事も再開し、普通の生活に戻れたことに驚いています。

2023.01.13

MICI少短とお客様の交流日誌
Naokoの部屋
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MICIN少短とお客さまの交流日誌【Naokoの部屋】#01.Mさまのお話 

「MICIN少額短期保険の保険にはどんな人が入っているの?」そうしたお声にお応えするため、カスタマーセンターの「中の人」Naokoと、お客さまとの電話越しの会話の様子をご紹介。等身大のエピソードをじっくりとお読みください。 

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MICIN少額短期保険カスタマーセンターでお客さまからのお問い合わせを受け付けております、Naokoと申します。 

がんを罹患されたお客さまからがん治療にあたり苦労された様々なお話や、術後の生活をしていく中でのお悩みなどを伺っていく中で、これらのお声はできる限り多くの方にお伝えしていくべきではないかと考えました。 そこで、このコーナーではご契約者さまから伺ったがん罹患時の状況や当社に寄せられたご意見など、少しでも何かの参考にしていただければという思いで情報をお届けしていこうと考えています。 

Naokoプロフィール:大手生命保険会社に約30年勤務。「医療をもっと身近に」、というMICINのビジョンに感銘を受け、2021年5月にMICIN少短に転職。日々、お客さまとお電話で会話をすることに仕事のやりがいを感じている。 

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<ゲストプロフィール> 

Mさま

関西にお住まい。ご主人、20歳と13歳のご息女の4人家族。 2021年10月に乳がんの診断を受けて同年11月に乳頭乳輪温存乳房切除術と自家組織再建術を実施。 乳がん発覚時にがん保険に入っておらず不安な気持ちに。もう入れないと思っていたときに女性経営者のブログで当社の保険を見つけて2022年10月にご加入。 

乳がんを発症。心の中も頭の中もぐちゃぐちゃでした。

Naoko:がんに気付いたきっかけを教えていただけますでしょうか?

Mさま:2021年の8月ぐらいからずっと体調がよくなくて、すごく吐き気がしたり、体がだるかったりして、救急車で運ばれたことがありました。そのときに診断されたのは、頭位めまい症で、頭をちょっと動かすだけでめまいが起きるような状態だったのでとても辛かったですね。その後も、更年期障害のような症状が続いたので、市販の薬を3日くらい続けて飲んでいたら、急に胸に今まで体験したことのない電気が走るような痛みがあって。何だろうと思って、胸を触ったらしこりがあったんです。すぐに検索して、乳がん検診の予約を入れました。

最初に行った産婦人科でエコーで診てもらったらがんの疑いがあるといわれ、その後大きい病院で検査をした結果、乳がんという診断がつきました。あまりにショックで理解ができませんでした。今でも記憶が曖昧なくらいです。 

Naoko:産婦人科のときと、その後の大きな病院のときで、医師からどんな風に伝えられたのでしょう? 

Mさま:産婦人科では「残念ですが、がんですね」と淡々と言われました。リンパに転移しているかどうかまではその時点ではわからなかったんですが、「もしかしてもう手遅れなのかも…」というような悪い想像ばかりしていました。

Naoko:がんの診断はその産婦人科で? 

Mさま:そちらではがんの疑いということでしたが、間違いなくそうだと思うといった言い方でした。 

Naoko:その事実はご家族にはどう伝えられたんでしょうか? 

Mさま:主人が産婦人科に付き添いで来てくれていたので、一緒に話を聞いてもらいました。普段から淡々とした人なので表情にはあまり出ていませんでしたが、私に「絶対大丈夫だから。まだ何もわかっていないから慌てることはない、結果が出てからちゃんと考えよう」と励ましてくれました。 

Naoko:それは心強いですね。 

Mさま:その後に入院した大きな病院のほうでは再度マンモとエコーを行い、転移していないかどうかをみるため、1週間空けてMRIをしました。手術の日程が決まるまでに2~3週間はかかりました。「もしがんが転移していたら手術はしません」と言われていたのでとても怖かったのですが、転移はなかったことがわかり、手術をすることができました。検査の結果がすべて出るまでの間は、寝ていても1時間に1回は目が覚めていたような状況で一番恐ろしい時間でした。

Naoko:大変でしたね。その時も旦那さまから何かサポートはあったんですか?

Mさま:常に側にいてくれましたね。その頃は笑うこともできなくて、検査結果を聞きたいけれど聞きたくないという気持ちもあり。こんな不安な気持ちを長い時間持ってはいられないと、心の中も頭の中もぐちゃぐちゃでした。手術前は他の病気がないかや、麻酔に耐えられる体かなどいろいろな検査をしました。私の場合、がんの他に難病指定されている自己免疫疾患が同時に見つかったので、さらに全身の検査をしました。 

Naoko:そちらの治療も同時にされたんですか?

Mさま:自己免疫疾患に関しては治療法がない病気なので、ずっと薬で症状を抑えています。 

胸がなくなるってことがすごく辛かった。

Naoko:入院期間はどれくらいだったのですか?

Mさま:私の場合、全摘と再建をしたので2週間ほど入院しました。全摘だけだったら1週間ぐらいのようなのですが、乳房再建をしたら、その分やっぱり長くかかるみたいで。再建を選んだきっかけみたいなものは特になかったのですが、たぶんどちらを選んでも後悔はするのかな、という想像はありました。 

そして、いざ手術の前になると「胸がなくなる」っていうのがすごく辛かったです。「手術が終わったら、私にはもう胸がないんだ…」と。再建するので一応見た目としてはあるんですけど、やっぱり今までとは違うから…。 

術後はコンプレックスを抱えた時期もありましたが、過去の自分を思い返したときに、胸のない人や体に傷を持った人を見たことがあったかなと考えたら「ないな」と。つまり、自分が気にするほど他人は自分の体を気にしていないのだから、多少傷が残ったけれど形が残せたのは良かったんじゃないかと考え、気持ちが少し楽になりました。 

Naoko:いざ再建をしてみたら、心理的に前向きになれたということでしょうか? 

Mさま:そうですね。私は銭湯や温泉が好きなのですが、割とすぐに行けるようにもなりました。たぶん、再建しなかったら行けてなかったと思うから、自分にとっては良い選択だったのかなと思います。 

Naoko:がんの手術、そして再建を通じて、身体的に困ったことはなかったのですか? 

Mさま:手術して1年ぐらいは手術した側を下にしてなかなか寝られなかったですね。傷の痛みはもちろんですが、布が肌に触れたときの違和感が結構強く、困りました。今でも傷跡が痛むことは時々あるんですけど、日常で不便を感じるほどではなくなりました。1年経ってこれだけ治るのは我ながらすごいなと思っています。術後すぐのときは、一生腕を挙げられないのかもと思っていたのに、いまは普通に挙げられ、水泳もできますから。 

Naoko:リハビリをとても頑張られたんですね。痛い時期はどれぐらいあったんですか? 

Mさま:腕を挙げられないぐらいの痛みは2か月くらいだったと思います。手術してからは徐々にしか腕を挙げてはいけなくて、最初は「前ならえ」ぐらいまでで、そこから徐々に挽回できるまで1週間ぐらいかけてリハビリをしていきました。指導通りに腕を動かさなかったら本当に挙がらなくなります、と言われていたので、痛くても毎日腕を挙げるトレーニングをしていました。今後動けなくなったり、何か不具合があるのは本当に嫌だったんで。

早く治りたい一心でとにかく歩きました。

Mさま:それ以外にリハビリというと、術後2日目ぐらいにすぐに歩いてくださいと言われ、その時は脇もお腹もあちこち痛かったんですけど、ひたすら、1日5,000歩くらいは歩きました。病院内のいたるところ、中庭とかベランダとかも。そうしたことが良かったようで、「結構回復が早いですね」と褒めてもらえました。 

Naoko:病院にはご家族がお見舞いに来られたりしていたのですか?

Mさま:コロナの時期だったので面会ができなくて。私はレディース病棟にいたのですが、そこには乳がんの人のほかに子宮がんや子宮筋腫の方もいらっしゃって。病室は4人部屋にいたんですけど、乳がんの人たちと励ましあったりとか、お互いの話をしあったりしていました。今でもたまに連絡を取っています。 

Naoko:ご家族とは会えなかったけど、心細くはなかったのですね。ほかにも入院中のエピソードはありますか? 

Mさま:私が手術した2日後ぐらいに同室に入院してこられた女性がいたのですが、初日は旦那さんも病室に付き添いでこられました。当時、私はリンパ液などの体液が身体に溜まらないように、ドレーンをずっとつけていないといけなくて、それをぶら下げながらツカツカ歩いていました。 

旦那さんが私を見て「多分あの人も乳がんだと思うけど、ドレーンをお腹に挿していても颯爽と歩いていて、あれだけ元気そうなんだから手術しても絶対すぐに歩けるようになるよ」と、言われたそうで、「翌日が手術という一番不安なときに励まされた」と言われました。 

Naoko:Mさまの頑張る姿が誰かの励みになったのは嬉しいですね。 

Mさま:退院前にはドレーンは抜いたんですけど、体内にはすぐリンパ液などの体液が溜まってしまうので、週に1回か2回くらい病院に行き、注射を使って抜いてもらっていました。それがかなり辛かったですね。大体の人は退院と同時に出なくなるみたいなんですけど、私の場合はしばらく出ていて3、4か月は通院しました。 

Naoko:今の生活はもう手術前と同じ感じなんでしょうか? 

Mさま:全然普通ですね。腕を挙げるときに痛いとかもないですし。 

Naoko:腕の痛みがなくなったのは大体どれぐらいかかったのですか?

Mさま:最近まで痛いなと思うときもあったんで、1年ぐらいですかね。傷跡が痛むのが術後は毎日だったのが、2日に1回から3日に1回くらいに、さらに半月に1回から2か月に1回になり、今ではだいぶ頻度が減りました。寒かったら痛かったりとか、時々忘れた頃に痛みが出ることもありますが、ただそれに悩まされるほどではないですね。 

私も周りも、がんはものすごく怖い病気で一生辛抱しないといけないのかなと勝手なイメージを持っていたんですけど、1年も経てば割と普通に生活できるんだなあって実感しています。再発の不安はずっとつきまとっていくんですけど。 

20年来の友人と温泉旅行に。手術から1年経って、仕事も再開できました。 

Naoko:最近何か楽しかったことはありましたか?

Mさま:がんになったときに年が近い友達と連絡を取らなくなったんですよ。かわいそうとか同情されるのが嫌でしたし、年の近い友達にがんは怖いと思わせるのもいやだったので、自分から連絡を絶っていて。でも、今はがんだったことや、治療をして元気になったことも言えるようになり、20年以上ずっと付き合いのあるお友達に連絡して、温泉旅行に久しぶりに行きました。それが楽しかったです。 

Naoko:いつ頃お友達に話されたのですか? 

Mさま:1年経つか経たないかくらいのときです。友達と温泉旅行に行けるまで回復できたというのも自分の中で嬉しかったですし、再建のおかげで、気にせずに胸を見せられるようになったのは自信につながったように思います。仕事もパートですけどできるようになりました。 

Naoko:お仕事はいつから復帰されたんですか。 

Mさま:9月からですね。私の場合、がんになる前にエステの学校に行っていたんですよ。エステティシャンとして開業したいと思っていたので、学校へ行ったあと、エステサロンで働いていたんです。ただ、手術でリンパ節を切除しているので、力仕事をするとリンパ浮腫とかになるリスクがあると言われていて…。エステの仕事は、日常的にお客さんの体に圧をかけなければならないということがあり、辞めることにしました。 

でも、その後で運良く身体に負担がかからず拘束時間が短い仕事が見つかって、働き出しています。 

Naoko:確かにエステは重労働のイメージですね。 

Mさま:働けるようになってありがたいなと思っています。生活基盤が安定したのと同時に、がんになったらもう入れないと思っていた保険にも入れたことで、直近での金銭面の不安はだいぶ和らぎましたね。この保険はがんになったら、まとまった額がもらえるのがよいと思いました。 

※Mさまがご加入されたのは、過去に販売していた「女性特有がん経験者専用がん保険」です。現在お申込みいただけるのは以下の保険商品となります。

▼がんを経験した女性を支えるがん保険(正式名称:乳がん・子宮がん・卵巣がん経験者専用がん保険) 
保険の詳細はこちら

Naoko:手術から約1年間の頑張りや、お身体とお気持ちの変化がよくわかりました。今はいろいろな不安が軽減され、前向きに過ごしていらっしゃるとのこと、当社の保険がわずかにでもお役に立てて本当に嬉しく思います。 本日はじっくりとお話をお伺いできて良かったです。詳しく教えてくださって本当にありがとうございました。 

※この記事はお客さまご本人から許可をいただき掲載しています。内容については個人の体験を元に構成したものであり、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。 

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