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発売開始1周年記念!「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険リリース発表会」イベントレポート

2022.09.28

発売開始1周年記念!「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険リリース発表会」イベントレポート

2021年8月25日。「がんの再発保障保険は最も難しい領域ですが、だからこそたくさんの人が待ち望んでいるのではないかと考え、チャレンジしました。一人でも多くのがん経験者の支えになりたい」。そんな第一声から、MICIN少額短期保険の「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」が発売されました。女性特有がんを取り巻くリアルな現状と生の声をたくさんの方に知っていただきたく、当時はご紹介できなかった発売開始日に行われた発表会の様子を、発売開始1周年記念と、がん征圧月間&ピンクリボン月間のこの時期にご紹介します。

▼イベント(トークセッション)のご登壇者

中村清吾 医師

昭和大学臨床ゲノム研究所所長 兼 昭和大学病院ブレストセンター長。乳がん治療におけるチーム医療の重要性を日本に導入し、日本乳がん学会理事をつとめるなど日本の乳がん治療の第一人者として、現在まで長きにわたり、多くの乳がん患者さんの治療に取り組んでいる。

橋本久美子 看護師

厚生労働省指定のがん診療連携拠点病院である聖路加国際病院看護師。患者さんが抱える治療、生活、仕事などに関わる悩みや相談をサポートする「相談支援センター」やAYA世代の患者さんを支える「AYAサバイバーシップセンター」で多岐にわたる患者さんの相談に応じている。

川崎貴子 さん

リントス株式会社代表取締役。乳がんの罹患経験がある、17歳と10歳の娘(2022年現在)を持つワーキングマザー。自身の会社で共働き推奨の婚活サイト「キャリ婚」を立ち上げ、『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』などの女性視点の書籍も執筆している。

澤井典子 さん

大手IT事業会社にてゲノム・ヘルスケア・がん分野の新規事業開発に取り組むさなか、自身の乳がんが見つかるという経験を持つ。現在は自身の体験をこれからのがんを経験する人のために生かそうと、みんなの力でがんを治せる病気にするプロジェクトにも尽力している。

乳がんがほかのがんと違うところはどんなところなのか?

司会:乳がんがほかのがんと違うところはどんなところですか?

中村先生:胃がん、大腸がんといった他のがんは70~80歳代など高齢になってからかかる方が目立ちますが、乳がんは40歳代後半になだらかなピークがあります。この年代は、会社であれば中枢でバリバリ働く年代であり、家庭であれば妻として母として家庭を支える立場。社会において中心的な役割の人がかかるがんといえると思います。

PRイベント中村先生

司会:実際にがんを経験したおふたりはどうでしたか?

川崎さん:私が乳がんと宣告されたのは44歳の時でした。その時は、「家庭をどう回すんだろう? 手術は?(治療のための)お金は?」と、いろいろ考えました。まさに仕事でいよいよ新規事業が始まるというときで、「私が頑張らないと関係先に迷惑をかけてしまう」という焦りの中で治療方針を決めたのを思い出します。本当に、不安ですよ。 「わたしは絶対にがんにならない!」とは思っていませんでした。でも、それは「いつか」であって、まさかこんな早くなるとは。びっくりして気持ちの整理ができなかったですね。

澤井さん:私の乳がんがわかった2018年は大手のIT企業でがんに関わる事業開発をバリバリと4~5年かけてやっていた頃でした。患者さんやそのご家族、医療従事者の方々のお話を聞いていて、「がんはそれぞれに千差万別の悩みがあって大変な病気だな」と思っていた時でした。これから早期発見が進んで、誰だってがんになるというような時代が来ると思っていた。そんな時に、人間ドックを受けてみたら、発覚したんです。「やっぱり私もか…」と頭が真っ白になって怖かったです。でも、神様に「自分が患者の立場になってみて、ちゃんと考えなさい」と言われているような気がして。これから自分が経験する治療のこと、お金のこと、心の悩みを全部記録して、情報収集していこうと思いました。いろんな患者さんと話して、みんなでみんなを支えるには、自分のがんの情報を正しく知り、自分のことを誰かにつなげていくことがすごく大事だと。自分が悩んだことをほかの悩んでいる人に伝えていくことができるのではと感じました。

がんは仕事や生活の状況と無関係に襲ってくる病気。治療以外の不安も多い。

司会:がんは仕事や生活の状況と無関係に突然襲ってくる大きな病気で、治療以外の不安も多いですよね?

中村先生:私は、大学を出てから20年ぐらいは教科書に載っている医学的なことに無我夢中で取り組んでいました。当時はまだ結婚もしておらず、親の死に目にもあっていないのに、高齢の患者さんに死の宣告をしないといけなかった。「これからどうやって患者さんの人生を切り開いていけばいいのか」と考えると「とても一人では対応できないな」と感じて、看護師さん、ソーシャルワーカーさんなどのサポートを得て、患者さんの生活を支えてあげたいと思ったんです。その当時、聖路加国際病院の院長だった日野原重明先生が、「病気を診ず、病人を診なさい」という教えを説いていましたが、その大切さを身をもって感じました。 がんの場合は難しい治療もあるので、特にそう感じますね。乳がんは5年たてば大丈夫というがんではない。10年たっても一定の割合で再発があります。最初の手術でかかるお金は何とかなっても、再発も「まさか」というときに起きます。そういう人をどう救っていくか。医療の面はどんどん治療法が進歩しているが、生活の面のサポートというのはなかなか医療の力では補いきれないものがあると常に感じています。

橋本さん:乳がんは働き世代の患者さんが多い。今は外来通院での治療が多く、そのために仕事を休んだり、時短にしたりして4割近くの方の収入が減ってしまうという報告もあるんです。どうやって治療と暮らしを両立していこうかというときに、治療の見通しだけでは生活は組み立てられない。お金の見通しも丁寧に伝えることが大事だと常々思っています。会計や薬の説明の場で、お金の困りごとの話が患者さんからでることもありますが、「病院で治療以外のことを話していいのかな」とためらう方もいます。できるだけ、患者さんの声を拾っていけるように心がけています。

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長い期間に及ぶ治療にも向き合えるような保険は必要か?

司会:お金のことは生活に密接にかかわる。そういう方に保険は解決策になるのか。そもそも、がんの治療は公的保険と民間の保険で賄うことができるものでしょうか?

中村先生:最初の手術とそれにまつわるお薬の費用だけであれば、その時に入っていた保険で何とかなる人が多い。ただ、問題は再発が起きた時です。今、日進月歩でいい薬が誕生していますが、どれも非常に高い。今後、遺伝子を調べるような治療も出てきますが、その時にも必要な費用は膨らみます。そういったときでもカバーできる仕組みがなく、「経済的な理由で受けたい治療が受けられない」という人がでてきつつある。これをなんとかしたいな、ということは感じていました。

司会:長い期間に及ぶ治療にも向き合えるような保険が必要ということですよね。澤井さんはいかがですか?

澤井さん:自分の生計を自分で立ないといけないというなかで、初めてがんになってから、ほかの患者さんの話を聞けば聞くほど、再発が怖いなと感じました。10年後など長い時間がたってから再発するかもしれず、その時、またお金がかかるし治療費も高額になっていく。働けなくなる怖さを感じる中で、がんを経験していても入れるがん保険ってないんだろうかといろいろと調べましたね。

司会:MICIN少額短期保険の「がんを経験した女性を支えるがん保険」のお話を聞いたときはどう感じましたか?

川崎さん:「待ってました!」と思いました。私が手術をしたのは今から5年前ですが、この5年間、入れる保険がないということで不安な状況だったので、朗報として受け止めました。がんがわかった時、保険に入っていたおかげで手術から乳房再建までお金の心配がなかった。今、たくさんの患者さんの相談に乗っていて思うのは、女性特有がんの場合、女性のシンボルといえる場所にできるので、気持ちが落ちるということです。手術も痛いし、再発も心配だし、いやなことばっかりなんです。でも私は保険があったおかげで、「手術が終わったら子供たちと温泉に行こうかな」とか、「きれいに乳房再建しようかな」とか、いろんな選択肢を考えることができた。がんは「すごく不幸なこと」ではなく、いろんなラッキーに巡り合うきっかけなんじゃないかな、と前向きに考えることができたんです。 一度保険に助けられた身として、5年から10年という一つの再発の壁を迎えるにあたって、こういう保険ができたことで、また前向きに過ごせるな、と思いました。

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司会:安心感があると治療へ向かう姿勢も変わってきますよね。

澤井さん:私も「やった!」と思いました。がんになってからいろいろ保険を調べた中で、2つ入れるものが見つかった。ただ、一つはホルモン療法が終わってから5年経たないと入れず、あきらめました。もうひとつは診断後にすぐに入れるというものでしたが、5年で保険が切れてしまう。将来の不安を解消したいから保険に入るわけで、「10年後の再発とか、長く生きていくにあたっての不安に備えたい」と思うと、これまでの保険はニーズに応えきれてはいないと思っています。 なので、MICIN少額短期保険の話を聞いたときはワクワクしたし、こういう患者さんが本当に必要としているものを、どんどん世の中に広めていってほしいと思いました。

自分らしい生活を送るための選択肢の一つが保険。

中村先生:5年間再発がなければ完治といえるがんも多い中で、乳がんの場合は初めの予後はよいのに10年たっても再発の可能性が1%くらいあるという特徴があります。それに対して、万が一再発をしたときでもその時のベストの薬を使えるという安心感があれば、病気を恐れずに自分らしい生活が送れる。患者さんにはそうあってもらいたいと思っているので、その点でも、ありがたいことではないかと思います。

橋本さん:病院でも保険の相談はよく受けます。「保険に入っていて本当によかった」とか「入っていなかったけれど、今から入れる保険ってありますか」とか… 特に乳がんはホルモン治療が5~10年と続く。今、がんになっても入れる保険というと治療が終わって何年か経ってからでないと入れなかったり、保険料の負担が大きくて加入がためらわれたり。そんな中で、「初めのがんで使える社会保障制度も使い切ってしまい、お金が尽きたために再発時の治療をあきらめなければいけない」と相談に来られるケースも少なくない。この保険ができてほっとしている人もきっとたくさんいると思います。

中村先生:大切なのは自分の病気のことをよく知ること。そして自分の日々の生活を充実させるということも大切なことです。この保険でもしもに備えるということが、その一助になればいいなと思いますね。

橋本さん:「患者さんらしく」ではなく、できるだけ「自分らしく」社会の中で過ごしてほしいと思っています。そんなとき、こういう保険を前向きに使うことで、自分の生き方が広がっていくといいなと思っています。

川崎さん:私ががん経験から感じるのは、「生きてさえいれば取り返しのつかないことなんてない!」ということです。でも、取り返しのつくものにするためには備えをしておかないといけないと身に染みている。このような保険ができたということを多くの女性に、伝えていきたいと思いました。

澤井さん:自分だけでなく家族も含めると、誰でもがんに関わる時代になったと思います。これから医学が進めば、ますます早くがんが見つかる人が増えて、がんの治療をしながら生き続ける人もすごく多くなります。そういうときに、「がん」という言葉だけで、生きづらくなったり、萎縮したりするような社会にはしたくないんです。できたばかりのこの保険が「その人が、その人らしく生きていく」ということをしっかり支えるものに育っていってほしいなと思っています。

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(本記事の内容は、2021年8月25日当時のものです(ご登壇者略歴を除く))

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