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【体験談】男の子4人を育てている最中に乳がんと診断され、身体だけでなく気持ちの面でも様々な葛藤がありました。(前編)

2023.07.20

MICIN少短とお客さまの交流日誌【Naokoの部屋】#03.Cさまのお話(前編) 

「MICIN少額短期保険の保険にはどんな人が入っているの?」そうしたお声にお応えするため、カスタマーセンターの「中の人」Naokoと、お客さまとの電話越しの会話の様子をご紹介。等身大のエピソードをじっくりとお読みください。 

MICIN少額短期保険カスタマーセンターでお客さまからのお問い合わせを受け付けております、Naokoと申します。 

がんを罹患されたお客さまからがん治療にあたり苦労された様々なお話や、術後の生活をしていく中でのお悩みなどを伺っていく中で、これらのお声はできる限り多くの方にお伝えしていくべきではないかと考えました。 そこで、このコーナーではご契約者さまから伺ったがん罹患時の状況や当社に寄せられたご意見など、少しでも何かの参考にしていただければという思いで情報をお届けしていこうと考えています。 

Naokoプロフィール:大手生命保険会社に約30年勤務。「医療をもっと身近に」、というMICINのビジョンに感銘を受け、2021年5月にMICIN少短に転職。日々、お客さまとお電話で会話をすることに仕事のやりがいを感じている。 

<ゲストプロフィール> 

Cさま

44歳で関西在住。ご主人、高校生、中学生、小学生の双子のお子さまの6人家族で日々、子育てに奮闘されている。2021年7月に両側乳がんと診断されて、9月に乳房切除術を実施後、ステージ2A(ホルモン受容体陽性ルミナルAタイプ)と診断確定された。

【ご加入プラン】
女性特有がん経験者専用がん保険 ゼロプラン(がん診断給付金80万円、死亡・高度障害保険金なし)

男の子4人を育てるのに必死な毎日を送っている中でがんが見つかりました。 

Naoko:男のお子さまが4人もいらっしゃるのは大変そうですね。

Cさま:全員男の子なので、賑やかというか壮絶というか、とにかく大変ですね。私ががんの告知をされ手術した時はコロナ第5波と夏休みと重なったので、子ども4人と家で寺子屋のような生活をしていました。 
子育てに色々と手がかかる中で自分ががんになり、生活が本当に大変でした。 

Naoko:がんに気付いたきっかけは何だったのでしょうか? 

Cさま : 双子が小学3年生になったタイミングで、「何か仕事をしたい」と、近くの保育園で事務の仕事を始めたんです。働きながら、資格も取れたらいいなと思っていました。保育園でコロナワクチンを受けることになり、接種後リンパが腫れることもあるからと乳がん検診を先に受けようかと思っていた時に、右胸にしこりがあることに気付きました。 

家の近くのクリニックは何か月も予約が取れない状態でしたが、しこりがけっこう固く、これは待っている場合じゃないと思い、3〜4時間待ってどうにか診てもらうことができました。 診断の結果は、両側の乳がん。しこりのある右側だけだと思っていましたが、左側にも乳がんが見つかり、すぐに大きい病院の紹介状を書いてもらいました。 
足元が音を立ててガラガラ崩れるってこういうことなんだと思って、診察後どうやって家に帰ったか本当に記憶がないという感じでした。 

Naoko:ご家族は、どのような反応でしたか? 

Cさま:主人は、はじめは「がんって、何?」という感じでしたね。乳がんという部位についてもそうだし、病院や治療法はどんなものなのかも、あまりにも主人には馴染みがないので困惑していました。多分、うまく受け入れられなかったんだろうと思います。 

長男は、診断確定する前の段階で私がお風呂で泣いていたのを聞いていたらしく、打ち明けた時に「病気のこと分かっていた」と言われました。 

精神的に不安定で、術後のケアの相談をするところがなかなかなくて困っていました。 

Naoko:がんと診断されてから手術をするまで、どんなことを考えて過ごされたのでしょうか。 

Cさま :  とにかく、早く手術をしてがんを取ることを第一優先に考えて、手術をする病院を決めました。 
家から一番近くてすぐ診てもらえるところじゃないと、「私死ぬかも」という考えになっていて、とても不安でした。手術が終わった後もリンパ浮腫のことが不安になり、先生に聞いてみたりしていました。 

Naoko:リンパ浮腫についてはどのような悩みをお持ちでしたか? 

Cさま :リンパ浮腫を予防するためにリンパマッサージをした方がいいとは術後説明してもらいましたが、いざ手のだるさやむくみがあっても誰に相談すれば良いのか分からず…。 
あとは、両側全摘の人がどんな下着をつけたらいいのか、胸を保温するにはどうしたらいいのか。乳房再建しないにしてもその後どうしていったらいいかとか。本当に生活に関するさまざまなことに悩みました。

その頃、精神的に不安定になっていたので、別の病院に設置されているがんセンターの緩和ケアの先生に出会い、話を聞いてもらいました。 
今までの経過をお話ししたところ、先生から「それは辛かったですね」と、自分の話をすごく親身に聞いてもらえたので、だいぶ気持ちが落ち着きました。 

その後は、患者会のサイトや女性特有がんのコミュニティを見てみたり、お友達のお姉さんが乳がん経験者なので話を聞いてみたり、自分で情報収集をして体の改善のために知識を得ていました。 

体の不調もありますが、自分で解決方法を見つけながら対処しています。 

Naoko:乳がんの手術後に痛みやしびれなどの身体の不調はございましたか? 

Cさま : リンパ節郭清をしたので、切除した傷痕が痛みました。特に真冬などは何か焼き付けるような感覚です。後は、ドレーンが入っていたところも、痛くて常にひきつっている感じがありました。
手術前後で、体重が10キロぐらい減ってかなり体力が落ちました。術後しばらくは血圧を両腕で測れず、足で測るのに看護師さんも苦労していました。今はリンパ節郭清しなかった右側で測定や採血をしています。 
他には腕が上がらなくなり洗濯物を干せないという問題もあったのですが、動画などで乳がん術後のリハビリを見たり、自宅で体操も頑張ったりしてかなり上がるようになりました。 

Naoko:乳がんの手術後はホルモン治療だけされていたのでしょうか? 

Cさま : はい。飲み薬と注射でホルモン治療をしています。ホットフラッシュはないのですが、手のこわばりや足の裏のしびれがでるようになりました。指の第1関節が痛くなります。先生が言うにはホルモン治療の影響みたいです。 またうまく眠れなくなってしまい、お薬を処方されて毎日飲んでいます。 
血圧は元々高かったのですが、術後には200まで上がってしまったこともあって、降圧剤を飲むため2か月に1回内科に通っています。まだ、精神的に落ち込むことも多いのですが、その辺りは自分で何とかあれこれ解明しながら頑張っているところです。 

乳房再建をしようか、今でも悩むことはあります。 

Naoko:退院後に、家族と一緒に生活するうえで工夫したことはありましたか? 

Cさま : 6人家族ですから買い物するにしてもすごい量になるので、腕に負担をかけないようにとカートを買いました。重たいものを持ったらリンパ浮腫になるんじゃないかというのがどうしても恐くて…。また、洗濯物も、なんせ結構な数なので、しばらくは次男と主人が手伝ってくれました。寒いと傷が痛むので本当に助かりました。  

Naoko:確かにお子さまが多いと、それだけ家事の負担は増えますよね。それぞれ多感な時期ですし…。 

Cさま :そうですね。とにかく子どもたちがケガしたりいろいろトラブルが起こったりするもので、学校まで送り迎えに行ったりと、生活していくだけで大変で。手術して一年後ぐらいには乳房再建しようかなとも考えだしていたのですが、今はそんなこと考えている余裕もなく慌ただしい日々を過ごしています。 

Naoko:それは本当に大変でしたね。乳房再建についてもちょっと考えていらしたのですね。 

Cさま : 手術を決めたときは、生きるか死ぬかという心理状態だったので考えていませんでしたが、今はどうしようか悩んでいます。術後に胸がないことを一度は諦めたものの、やっぱり物悲しくなったりしたときもあります。ただ両胸の大きな傷の他に帝王切開の傷もあって、身体が傷だらけになるというのと、子育てをしていて次から次へと問題が起きるので入院している場合じゃないのかなと思ったり…。 

早めに遺伝子検査を受けておけばよかったと思いました。 

Naoko:お金のことで何か悩まれたことはありますか? 

Cさま : 遺伝子検査を早めに受けておかなかったことです。遺伝子検査を手術と同じ頃に受けておけばよかったのですが、2022年の秋頃、高額療養費の限度額が倍になってしまい、受けるのを躊躇しています。 
そうしたこともあり、万が一、再発してしまったときはお薬代が高いと聞いたので、「公的制度を活用しても治療を長く続けるのは困難になりそう」と思い、保障を積みますために「がんを経験した女性を支えるがん保険」への加入を本格的に検討し始めました。 

がんを経験した女性を支えるがん保険(女性特有がん経験者専用がん保険)のご案内ページ はこちら

Naoko:ありがとうございます。お子さんの進学などでも費用がかかると思われ、そのあたりのことも検討されていらっしゃるのではないかと思っておりました。それでは次回はCさまのお宅の家計のこと、実際の収入や支出、貯蓄のことなどについてお伺いしようと思いますがよろしいでしょうか。 

Cさま :わかりました。よろしくお願いいたします。 
(後編へ続く)

※この記事はお客さまご本人から許可をいただき掲載しています。内容については個人の体験を元に構成したものであり、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありませんし、治療方針については 当社が推奨するものでもありません。ご自身の主治医とよく話し合い、最善の治療を選択してください。 


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